30代大人女子が秋に読みたい、爽快な小説を10冊を紹介します。
仕事や恋愛に追われながらも「明日も頑張ろう♡と思えるような作品を中心に、心に元気をくれる本を選びました。

毎週本屋に立ち寄り、物色するのが週末の楽しみ♡小説&エッセーを愛する35才がお届けします。


1. 『蜂蜜と遠雷』恩田陸


音楽をテーマにした感動的な作品。
クラシック音楽のコンクールを舞台に、登場人物の成長や情熱が描かれており、芸術に触れた時の感動や爽快感を味わえる一冊。
読後に「自分ももっと頑張りたい」と思わせてくれる作品です。
主人公たちが音楽を通じて成長し、情熱を燃やす姿勢は、多くの人が持つ「何かに夢中になる経験」と共鳴します。才能に対する葛藤や他人との競争を超えて自分らしさを見つける姿に、多くの読者が共感できます。
2. 『青空の卵』坂木司


人との出会いや交流を通じて、主人公が少しずつ成長していく日常ミステリー。
気軽に読める上に、心温まるエピソードが多く、疲れた時でも心が癒される作品です。
フレンドリーなキャラクターが日々の中で勇気をくれます。
人見知りで世間との距離感に悩む主人公の成長が、人との交流の大切さや、人間関係の不安を抱える読者に響きます。日常の中で少しずつ成長し、自己を肯定していく過程が心に残ります。
3. 『夜のピクニック』恩田陸


高校生たちが一晩かけて歩く行事を通じて、青春の一瞬を切り取った作品。
懐かしさと共に、明日を迎えるための勇気や新たな視点を得られます。
自分の人生の一瞬一瞬を大事にしたくなる、心温まる物語です。
青春時代の思い出や友情、成長の瞬間を切り取った物語は、誰しもが経験した学生時代の懐かしさとリンクし、共感を呼びます。特に「一晩かけて歩く」という特別なイベントに、学生時代の高揚感や一体感を感じることができます。



恩田陸さんの小説は、続きが気になってスラスラ読み進んでしまいます。大好きな作家さんなので、10選の中で2作品も選んでしまいました。
4. 『世界から猫が消えたなら』川村元気


余命わずかな主人公が「世界から猫を消す」選択を迫られる物語。
何を大切に生きるかを問いかける作品で、日々の小さな幸せに気づかせてくれます。
日常に感謝し、前向きに生きようという気持ちを思い出させてくれる一冊です。
日常にあるささやかな幸せや、失って初めて気づく大切なものを描いており、多くの人が「日々の当たり前」を見つめ直すきっかけになります。特に猫好きの人や、大切な存在を持つ人に響く作品です。



佐藤健さん、宮崎あおいさん主演で2016年に映画化された作品です。
5. 『舟を編む』三浦しをん


辞書編纂に取り組む編集者たちの姿を描いたユニークな作品。
地味な作業の中にも熱意や努力があり、それを通じて「何事も続けることの価値」を実感できます。
読後は自分の仕事にも新たなやりがいを感じられるでしょう。
ツコツと地道に努力を重ねる仕事への姿勢が、職業や状況を問わず共感を呼びます。「一つのことを続ける」ことの意義を感じ、何事にも前向きに取り組む勇気をもらえます。また、仲間との協力や絆の深まりにも共感できます。
6. 『コンビニ人間』村田沙耶香


コンビニで働く女性が、自分の「普通」と「社会の期待」との間で揺れ動く物語。
ユーモアとシリアスさが絶妙に組み合わさり、他者の目線に惑わされず、自分らしく生きることの大切さを教えてくれます。
主人公が「普通」とされる社会の期待に対して感じる違和感が、多くの人に共通するテーマです。自分らしさを貫きたいという気持ちと、社会の枠に収まらなければならないというプレッシャーの間で揺れ動く葛藤に、多くの人が自分を重ねて共感します。
7. 『図書館戦争』有川浩


図書館が検閲に対抗するという設定のアクションラブコメディ。
テンポの良いストーリーとキャラクターの掛け合いが心地よく、非日常的な戦いの中で明日を生き抜く勇気が得られます。
軽快に楽しめ、爽快感を得られる作品です。
図書館を守るという非日常的なテーマの中で、個々のキャラクターが抱える恋愛や友情、使命感は、日常生活の中で何かを守ろうとする姿勢に通じます。軽快なアクションと恋愛模様が描かれるため、現実の疲れを忘れながらも共感できる部分が多いです。
8. 『彼女がその名を知らない鳥たち』沼田まほかる


複雑な恋愛と人間関係を描く心理サスペンス。
少し暗めのテーマながらも、登場人物たちの強さや意志が読者に勇気を与えます。
苦しみや葛藤を抱えながらも前進していく姿に共感できる作品です。
登場人物たちが抱える恋愛の不安や、人間関係の葛藤は非常にリアルで、多くの人が恋愛や人生で経験する迷いや悩みに共感します。暗い部分に焦点を当てつつも、乗り越えていく姿に勇気をもらえる作品です。
9. 『ハリネズミの願い』トーン・テレヘン


小さなハリネズミが悩みや葛藤を抱えながらも、少しずつ自分を受け入れていく物語。
短編ながらも、哲学的なテーマがあり、心をほぐしてくれます。
優しく穏やかな気持ちで、明日も頑張れる気力を与えてくれます。
小さなハリネズミが抱える悩みや葛藤は、人間関係の中で感じる孤独感や自己肯定感の欠如に通じ、読者が自分自身の悩みと重ね合わせることができます。シンプルながらも深いテーマに、多くの読者が心温まる共感を抱くでしょう。
10. 『神様のカルテ』夏川草介


医師の主人公が多忙な日常の中で患者や仲間との絆を深めながら成長していく物語。
命に向き合う真摯な姿勢が描かれ、読者も自分の仕事や生き方を見つめ直すきっかけを得られる感動作です。
医療の現場で忙しく働く主人公の姿が、多忙な仕事に追われる読者に共鳴します。また、患者や同僚との関係の中で命の重さや人間関係の大切さに触れる場面に、日常生活を見つめ直すきっかけが得られるでしょう。



映画化、ドラマ化されており、ご存じの人も多いのでは?
さいごに


この記事で紹介した作品は、それぞれの物語を通じて私たちが日ごろ抱えている「日常の疲れ」や「将来への不安」を癒し、また新たに頑張ろうという気持ちを引き出してくれます。
秋の澄んだ空気と共に、心がスッキリとリフレッシュできる小説ばかりです。
おさらい
- 蜂蜜と遠雷:恩田陸
- 青空の卵:坂木司
- 夜のピクニック:恩田陸
- 世界から猫が消えたなら:川村元気
- 船を編む:三浦しをん
- コンビニ人間:村田沙耶香
- 図書館戦争:有村浩
- 彼女がその名前を知らない鳥たち:沼田まほかる
- ハリネズミの願い:トーン・テレヘン
- 神様のカルテ:夏草草介



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