愛犬と一緒に車中泊を楽しみたい。でも「暑さや寒さで体調を崩さないか」「夜中に吠えてしまったらどうしよう」など、不安はつきものですよね。
実際、犬連れ車中泊では思わぬ困りごとが起こることも。旅の満足度を大きく左右してしまいます。

この記事では、そんな不安を解消するため、実体験をもとにした困りごとの回避法をまとめました。必須グッズや快適に過ごすための環境づくりのコツもご紹介します。
この記事がおすすめな人
- 初めて犬連れ車中泊に挑戦する方
- 過去の車中泊で愛犬が落ち着かなかった経験がある方
- 快適で安全な犬連れ旅を実現したい方
愛犬との旅は、正しい知識と準備があればもっと快適&自由になります。




私たちは何度も失敗を重ねながら改善し、今ではストレスなく犬と旅を楽しめるようになりました。
- 犬連れ車中泊でよくある困りごととその解決法
- 車中泊を快適にする環境づくりと安全グッズ
- 周囲に配慮したマナーの守り方




これを読めば、あなたの犬連れ車中泊が「不安だらけ」から「笑顔いっぱい」に変わります。
犬連れ車中泊の魅力と注意点



車中泊の魅力
犬と一緒に車中泊を楽しむ魅力は、何といっても「旅の自由度」と「愛犬との時間の濃さ」です。




宿泊施設を探す必要がなく、好きな場所で思う存分遊びました。




愛犬を安心できる環境で連れていけるため、自然の中や絶景スポットでゆっくり過ごすことができます。
ホテルや旅館では制限されがちな散歩や食事のタイミングも、自分たちのペースで行えます。これが車中泊の大きな利点です。
さらに、車中泊は犬にとっても安心感があります。普段使っているクッションや毛布、匂いのついたおもちゃなどを車内に持ち込めるからです。
愛犬のとって安心する物があれば、知らない土地でも落ち着きやすくなります。特に警戒心の強い犬や高齢犬にとって大きなメリットです。
注意すべきポイント
車中泊の自由さの裏には注意点もあります。
車中泊の注意ポイント
- 愛犬の熱中症
- 寒さ対策
- 車中泊場所
車内温度の管理が最重要課題です。夏場は短時間でも車内が40℃以上に達するため、愛犬が熱中症になる危険があります(環境省「熱中症環境保健マニュアル2022」参照)。
冬場の車内は急激に冷え込みます。楽しい車中泊も寒すぎる環境では愛犬に負担をかけてしまいいます。天気予報を確認し、季節や天候に応じた装備と準備が欠かせません。
駐車場所にも注意が必要です。騒音や人通りが多い場所では犬が落ち着けません。吠えてしまいトラブルになることがあります。できるだけ静かで安全な場所を選び、周囲への配慮も忘れないことが大切です。
車中泊夫婦の実体験
- 夏はポータブルファンや冷感マット、冬は湯たんぽやニットの愛犬用服を準備
- 車中泊OKのRVパークや川沿いのキャンプ場を活用
- 愛犬が落ち着けるカート&毛布を準備




愛犬との車中泊は、工夫と準備次第で「ただの移動時間」を「特別な思い出」に変えることができます。
車中泊で犬に多い困りごととは



犬連れでの車中泊は楽しい一方で、実際にやってみると予想外の困りごとに直面することも少なくありません。事前に想定しておくことで、トラブルを回避できます。より快適な時間を過ごせます。
ここでは特に多い困りごとを紹介します。
1. 車内温度の変化
最も多く耳にするのが、車内温度の急激な変化による犬の体調不良です。
夏は日中から夜にかけても車内が蒸し暑くなります。熱中症のリスクが高まります。冬は逆に急激な冷え込みで震えだす犬もいます。




特に短頭種(パグ、フレンチブルドッグなど)は暑さに弱く、注意が必要です。
2. 匂いや物音への反応
車中泊地は普段とは違う環境のため、犬が外の音や匂いに敏感になりやすくなります。
その結果、夜中に吠える、落ち着かないといった行動が増えます。




飼い主も眠れない夜を過ごすことに。これが周囲とのトラブルに発展するケースもあります。
3. トイレの問題
慣れない環境では、犬が外で排泄をためらうことがあります。
特に雨天や人通りの多い場所では、タイミングを逃してしまいます。粗相をしてしまうケースも。




排泄場所の確保とタイミング管理は、意外と神経を使うポイントです。
4. 車内スペースの狭さ
長時間の移動や宿泊では、車内の限られたスペースが犬にとってストレスになることも。大型犬や多頭飼いの場合は特に顕著です。




犬同士の距離感や休む場所を事前に決めておく必要があります。
5.愛犬の体調不良
愛犬が旅の途中で体調不良になったら…
「オンライン 犬の診察」で検索すると、診察してくれる病院がたくさんでてきました。




幸い、我が家はまだ旅先で愛犬が体調不良になった経験はありませんが、選択肢として知っておきたいですね!
犬と旅する夫婦の体験談
私たちがミニチュアピンシャーのマルと車中泊をした際のこと。夜中の物音に反応して吠え続け、深夜に場所を移動した経験があります。
翌日からはサンシェードで外を完全に遮り、他の車とできるだけ離れた場所で落ち着いて眠れるようになりました。




愛犬との車中泊では、犬種や性格によって困りごとは避けられない部分もあります。




あらかじめ対策を講じておけば大きなトラブルに発展する可能性はぐっと減ります。
犬の車中泊環境を快適にする方法



愛犬との車中泊を成功させるためには、車内をいかに快適で安全な環境に整えるかが重要です。
人間にとって快適な温度や空間でも、犬にとっては暑すぎたり寒すぎたりすることがあります。落ち着けなかったりすることも。
ここでは、愛犬が安心して過ごせる車中泊環境づくりのポイントを紹介します。




我が家はハイエースを車中泊仕様にDIYしました。ハイエースのおかげで旅の自由度が爆上がりしてます。



1. 温度・湿度の管理
ポータブルファンや扇風機、車用網戸で風通しを確保しましょう。
車中泊で最も重要なのは温度と湿度の管理です。
夏場は車内温度が短時間で40℃を超えることもあります。
冬場は断熱シートや毛布、ペット用ヒーターを使用して暖かさを保ちます。




愛犬、人間ともに熱中症の危険が。




湿度計と温度計を常備し、数値で環境を確認すると安心です。
2. 犬専用の居場所を作る
犬にとって安心できる「自分の場所」を作ってあげることは非常に大切です。普段使っているベッドやクレートを持ち込みましょう。




慣れた匂いでリラックスできる空間を用意します。




大型犬の場合は後部座席をフラットにして広いスペースを確保するのがおすすめです。
3. 車内レイアウトの工夫
人と犬が共存しやすい車内レイアウトを考えることも重要です。寝床、食事スペース、荷物置き場を分けることで、犬が誤って荷物を荒らしたり、食事中に踏まれたりするのを防げます。
車内での動線を確保しておくと、夜間のトイレ対応もスムーズです。




ハイエースDIYで作ったセカンドテーブルはめちゃくちゃ便利です!



4. 匂いや騒音対策
犬は嗅覚と聴覚が敏感です。外の音や匂いで落ち着けない場合は、カーテンやサンシェードで視界を遮りましょう。
アロマディフューザー(犬に安全な精油のみ使用)でリラックス効果を与えるのも一案です。




匂い問題は人間にとっても重大問題です。愛犬の排便処理には、高くても匂いが漏れにくいビニール袋を使用するべきです!
犬の安全を守る車中泊グッズ



車中泊は愛犬との自由な旅を楽しめる反面、環境の変化や予期せぬトラブルに備える必要があります。
犬の安全を守るためのグッズを事前に揃えておくことが欠かせません。
ここでは、車中泊をより安心・快適にするための必須アイテムを紹介します。
1. クレートまたはキャリーバッグ






車内で犬が安全に過ごすための基本アイテムです。急ブレーキや事故時の衝撃から守るだけでなく、落ち着ける自分のスペースにもなります。
通気性が良く、愛犬の体格に合ったサイズ、いろいろなシーンに汎用できるものがおすすめ!
2. 温度管理グッズ
ポータブルファン・扇風機 夏場の熱中症対策に必須です。
車用網戸 窓を開けても虫や人の手が入らないようにするための安心アイテム。




網戸を付けることで、快適度が爆上がりしました。









3. 安全リード・ハーネス
車外での休憩やトイレ時に必要です。万が一ドアを開けた瞬間に飛び出すことを防ぎます。夜間用には反射材付きやLEDライト付きリードが便利です。







我が家は迷子防止のエアタグ付きです
4. トイレ関連グッズ
- ポータブルトイレや折りたたみ式トイレトレー
- ペットシーツ、防水シート
- 排泄物を密閉できる消臭袋(アウトドア用がおすすめ)




消臭ビニールだけは本当にケチったらダメでした。車内が臭いと寝れなくなる。
犬と旅する夫婦の体験談
以前、夏の車中泊でポータブルファンを忘れてしまいました。夜中に愛犬も人間も暑すぎて眠れず困った経験があります。




それ以来、季節ごとの持ち物チェックリストを作成し、出発前に必ず確認するようになりました。




安全グッズは「使う機会がない方がいい」と思うかもしれません。しかし、いざというときには命を守る頼もしい存在になります。
犬連れ車中泊のマナーと周囲配慮



犬との車中泊は、自由な旅の形です。しかし、公共のスペースや他の利用者と共有する空間であることを忘れてはいけません。
マナーを守ることは、周囲とのトラブルを防ぐだけではありません。犬連れ車中泊を楽しむ人全体の印象を良くします。
1. 騒音トラブルの防止
犬が吠える声は周囲に響きやすく、特に夜間は迷惑になります。車内の視界を遮るサンシェードやカーテンを使用し、外部からの刺激を減らしましょう。
また、就寝前にはトイレや散歩でエネルギーを発散させます。落ち着いた状態で眠れるようにします。




我が家は毎日、ドックランでたくさん遊ばせて疲れさせる作戦でした。




ハイエースの防音対策DIYも有効です。
2. 排泄マナーの徹底
車中泊場所の駐車場や周辺で排泄をさせる場合は、必ず排泄物を回収します。人通りの多い場所では避け、散歩コースを事前に調べておくとスムーズです。




防臭袋や密封ゴミ箱は必携です。
3. ゴミの持ち帰り
車中泊では飲食や犬の世話で出たゴミをその場に残すことは厳禁です。特に犬用おやつの包装や排泄物の処理袋などは、しっかり持ち帰りましょう。
ゴミ捨て場がある場合も、分別ルールを確認して守ることが大切です。
4. 駐車場所の選び方
夜間でも静かで安全な場所を選び、他の車との距離を適度に保つことが望ましいです。混雑している駐車場では、入口付近や通路を塞ぐような停め方は避けましょう。




夜間は静音を意識し、車のドアの開閉もゆっくり行う
5. 周囲へのあいさつと気配り
RVパークやキャンプ場など、他の利用者と近接する場所では軽いあいさつを交わすことで良好な関係を築けます。犬が苦手な人もいるため、リードの長さや犬の行動範囲には特に注意しましょう。
さいごに
犬連れの車中泊は、愛犬との絆を深めながら自由な旅を楽しめる素晴らしいスタイルです。しかし、快適さや安全を確保するためには、事前準備とマナーが欠かせません。
本記事では、よくある困りごとやその回避法、必要なグッズ、そして周囲への配慮について紹介しました。
初めは戸惑うこともありますが、経験を重ねることで自分と愛犬に合ったスタイルが見えてきます。小さな工夫で大きな快適さを得られる車中泊。




このブログでは愛犬と車中泊で日本を旅した経験から、「自由に旅する」方法を発信しています。




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